野球肘で高校球児が来院しています。

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野球のピッチャーをしている高校生が来院してくれています。

以前から右肘に痛みがあり、長い間痛みが取れず整形外科に行ったところレントゲンを取り内側上顆の骨挫傷と診断されたようです。

骨挫傷とは、挫傷の中でも骨を損傷した場合の怪我を言います。
骨挫傷はレントゲンでは映らないのが特徴で、レントゲン・CT検査では発見が出来ません。骨挫傷はMRI検査でようやく発見出来る状態なので、治療をしているのに1か月以上も痛みが長引くようであれば、骨挫傷を疑いMRI検査を試してみるのもひとつです。

よく骨にヒビが入っている状態と混同されがちですが、骨にヒビが入っている状態は骨折です。
一般的に解釈されている折れた状態の骨折は「完全骨折」と言います。ヒビいわゆる亀裂骨折は「不全骨折」と言います。骨挫傷はこれらとは少し違い、ミクロな傷が付いた状態、炎症を起こしている状態です。

整形外科では湿布と痛み止めで様子を見てくれと言われたようですが、それでも痛みがひかず当院をインターネットで見つけて頂き来院してくれました。

まず状態を見せて頂くと

ボールを投げるリリース期~フォロースルー期に肘の内側に痛みが発生します。
またボールを持たない状態で強く投球動作を行うと痛み及び違和感がしばらく残存するようです。

さらに肘の伸展可動に制限がある状態でした。

自動運動で肘を伸ばしても伸ばしきれず、他動的に無理に伸ばそうとすると肘の内側に痛みが発生します。

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これは主に上腕二頭筋や上腕三頭筋の短縮、他の皮膚や筋肉との癒着が原因となり肘の伸展に制限をかけている状態です。

また、痛みのある場所を触ると内側上顆部からもう少し下にかけて圧痛がありました。

内側上顆の骨挫傷ということでしたが内側側副靱帯の損傷も視野に入れながら治療することにしました。

上腕二頭筋、上腕三頭筋、前腕屈筋の短縮、癒着に対してメディセル、徒手療法を行いました。可動域制限に対してはPNFというリハビリの方法で対処することにしました。

クラブも野球の名門校ということもあり、練習もハードでオフもほぼないためなかなか休息できる時間がないようです。
そこから良くなったり悪くなったりを繰り返しましたが、週に1回約1ヶ月ほどでテーピングをしてならある程度痛みなく投げれるところまできました。

またそこからしばらく変化があまり出ず、もう一度検査し直したところ尺側手根屈筋の腱部に圧痛がありそこに対して鍼治療を行いました。

鍼治療にしたのは尺側手根屈筋の腱部は非常に細く、指では刺激を入れにくいためです。

すると痛みが徐々に軽減し、結果2ヶ月半で完治となりました。
練習を休む(肘を使わない練習はする)ともっと早い段階で痛みが取れたかと思うのですが、本人の希望により練習は続けたいとのことでした。

この2ヶ月半という期間が長いと捉えるか、その期間で良くなったと捉えるかは患者さん本人です。

しかし仮にあのまま湿布や痛み止めを続けていてもおそらく痛みはあまり変わらなかったと思います。

なぜなら湿布や痛み止めは痛みを抑える効果はありますが、筋肉や皮膚の癒着を取り除く効果はないからです。
痛みは一時的に良くなるかもしれませんが、またしばらくすると痛みが再発する可能性が高いです。

筋肉を緩めて癒着を剥がした現在はボールを投げても全く問題ないようです。

むしろ肘の伸展可動域が広がり、肘のしなりがきくようになったので前より投げやすくなったと本人も喜んでいました。

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このように骨挫傷と診断を受けていても治療法によってはちゃんと痛みが取れることもあります。

1回で痛みが取れるなどの魔法のような治療法はないですが、痛みの早期改善のため全力で治療にあたります!

諦めずに一度ご相談下さい。

お電話でのご予約・お問い合わせは06-6398-9795


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