みんな自覚している体が硬いってどういう状態なのか?
当院に来院される方は初診時の問診で姿勢や体の動き、柔軟性をチェックさせて頂きます。
ここで皆さん
「昔から体はずっと硬くて、前屈しても手が全然届かないんですよね(笑)」
とおっしゃられることが多いです。
そうです、その柔軟性の乏しさこそ怪我を引き起こす原因になるのです。
基本的に柔軟性が高い方はケガをしにくく、柔軟性が乏しい方はケガする可能性が高くなります。
普段運動不足で体操したり、ストレッチをせずにデスクワークや長時間同じ姿勢でいることの多い人は筋肉を使うことが少なく徐々に体が硬くなり、ちょっとしたことで怪我になるケースが多いです。
体が硬いのは皮膚や筋膜の癒着のせい
体を構成する組織を一枚一枚めくっていくと
表皮
真皮
皮下組織
筋膜
筋肉
骨
の順番に組織が並んでいます。
正常な状態だとこれらの組織間には適度な隙間があり、それぞれの組織が滑らかに滑走することで体の動きが滑らかに出来るようになっています。
しかし、以下の原因などにより
・長時間同じ姿勢が多い、座っている時間が長い
・スマホを長時間扱っている、テレビを同じ姿勢で見ている、脚をよく組む
・いつも同じ側にカバンを持つ・かける、スポーツ時のフォーム不良
組織同士の癒着がおこると隙間がなくなり、筋肉が正常に滑走することが出来なくなり、いわゆる体が硬いという状態になってしまうのです。
つまり、体が硬いという状態は組織同士の癒着が原因ということです。
最近では筋膜という言葉を耳にすることが多くなりました。
その筋膜も癒着を起こす因子になります。
しかし、実際には皮膚と真皮の癒着、真皮と皮下脂肪との癒着なども起こり得るのです。
癒着を起こすとどうなるの?
例えば、ハムストリング周囲の癒着でいうと体を前屈しようと前に体を倒そうとするが、ある程度の角度まで行くとハムストリングの滑走性が悪くなり、骨盤の前傾運動が制限され最終的には手先がつかずに途中で止まってしまいます。
肩甲骨周囲の癒着がひどいと腕を外側に上げる際、途中120度ぐらいのところまではスムーズに上がるがそこから先に上げようとすると肩甲骨がうまく動かず、腕が上がらなくなる、もしくは腕が前に倒れるような形で動きます。
一見上がっているように見えるのですが、腕が前方に出てしまうのはエラー動作になり、間違った動きをしていることになります。
このように組織同士の癒着が起こると可動域の制限が発生し、その状態が続くと五十肩やギックリ腰、首・肩こりなどになる可能性が高いです。
当院ではこの組織間の癒着に対しての治療を得意としています。
体の痛みの解消や痛み予防目的で来院されている方も多数いらっしゃいます。
五十肩やギックリ腰になる前に早めにご来院下さい。
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