ぎっくり腰は患部を触らなくても治る!?

ギックリ腰

前回、ブログでメディセル臨床研究会の演目について書きましたが今回はその項目ごとに少し詳しく書いていきたいと思います。 
 
今回は急性疼痛コントロールにおけるメディセルアプローチ 

についてです。 
 
急性疼痛とは怪我や体に急激に負担がかかって起こる急性期の痛みのことです。 
 
例えば分かりやすいのでいうと、ぎっくり腰や足首の捻挫、骨折、脱臼などもこの急性疼痛に分類されます。 
 
一般的に急性疼痛の症状の場合、体に急激な外力が働くことにより組織(骨、筋肉、靭帯)に損傷が起こり、炎症が起こります。そのため患部に熱を持ったり、腫れが出現するのと同時にジンジン、ズキズキと痛みが出てきます。 
 
急性期疼痛に対しての初期処置はRICE処置を行います。 
 
画像の説明

RICE処置とは 
 
Rest(安静) 
Icing(冷却) 
Compression(圧迫) 
Elevation(挙上) 

 
これらの頭文字を取ったものがRICE処置と言います。 
このようにRICE処置を行うことで熱を取り炎症初期の痛みを取ることが一般的な急性期の処置となります。 
 

それでは急性期はRICE処置をするしか方法はないのか? 

 
ここからが本題です。
確かにRICE処置をすることで痛みをある程度抑えることはできますし、予後も何も処置しないよりは格段に治るスピードが速いです。 
 
定年退職を迎えて家でじっとしていることができるとか、仕事を休むことができて安静にできる方なんかはそのままある程度期間が経つと痛みが引いてくるでしょう。 
 
しかし、仕事や学校をを休めない、毎日家事をしなければならない主婦の方など大半の方はじっと家で安静にしていれる時間はないのです。 
 
そういう方のために急性期の痛みをできるだけ最速で改善させるためのメディセルアプローチです。 
 

痛みの出ている場所から離れた場所にアプローチ 

 
急性期のぎっくり腰の患者さんに対して患部局所ではなく、患部にに関連した筋膜上(下腿三頭筋、ヒラメ筋、アキレス腱周囲部、長腓骨筋、長趾伸筋、長趾伸筋腱、前脛骨筋)にメディセルをあてて施術前と施術後の痛みの変化と体の体の動きの変化を検証されたということでした。 
 
結果 
 
体幹前屈角度 施術前 20度~30度   施術後 55度~75度 
体幹後屈角度 施術前 15度前後     施術後 35度 
 
立位歩行時の疼痛体幹レベル 施術前 100%  施術後 60~70% 
 
 
簡単に要約すると 
 
ぎっくり腰の患者さんに対して患部である腰に対してアプローチをせず、足(ふくらはぎやすねの筋肉に対して)に対してアプローチしたということです。 
 
筋膜にはアナトミートレインと言って電車の線路のように体内のポイント(駅)と駅を結ぶ線路があります。 
今回はその駅の部分をアプローチすることで線路で繋がっているいる他のポイントにも影響を出すという理論を利用した治療方法の紹介でした。 
 
結果的に施術前よりも施術後の方が体の前後屈がしやすくなり、痛みも最初あった痛みが100%だとすると60~70%ぐらいまでに痛みが引いたということです。 
 
当院では急性期のぎっくり腰の場合、メディセルを患部に当てながら体を動かしてもらって筋膜の滑りをよくし、血液の循環を促進するとともに発痛物質を一緒に流すというアプローチをしています。 
 
この方法でも症状は初回でも5~6割ぐらいは取れてきます。 
ただ痛みや炎症が強すぎる場合、局所にメディセルを当てるだけでも痛みが出ることがあります。 
その場合、メディセルの出力をかなり弱くして当てています。 
 
しかし、今回の紹介された方法だと患部局所に負担をかけることがなく、症状を改善することができるため患者さんに痛い思いをしてもらわなくてもいいので非常に参考になりました。 
 
痛い部分に直接アプローチをしなくても痛みが取れるって不思議な感覚ですよね。 
 
本当に人間の体って不思議ですね! 
 
僕も炎症がひどく痛みが強い患者さんにはしてみたいアプローチ方法でした。 
 
このようにメディセルは今までRICE処置ぐらいしかできなかった急性疼痛の初期処置を 
1歩2歩先に進んで急性の痛みを軽減するだけでなく、今後起こるであろう症状の悪化を防ぐことができます

もちろんぎっくり腰の症状が1回ですべて症状が取れるわけではありません。今回のケースでは全5回で治療を終えられたそうです。

痛みのために前屈みになって歩くのもままならない人が、5回で痛みなく動けるようになるって凄くないですか?

今までだったらもっと治るのに時間がかかっていたと思います。
 
もし怪我やぎっくり腰などの症状が起こりましたら、早めにご相談ください。 
自分ひとりで悩んでいるより当院に来て頂いたほうが痛みの軽減を早くできることと思います。 
 

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