スポーツパフォーマンスアップ
パーソナルトレーニングに来てくれる方が最近増えてきました。
当院では怪我の治療からの流れでパーソナルトレーニングに移行していく方が多いのですが、パーソナルトレーニングだけでももちろん大丈夫です。
今回紹介するのはバスケットボールをしている女子中学生です。
今までよく足首の捻挫をよくしてしまい、度々プレー出来なくなる期間があったとのこと。
もう今年は3年生で引退も近いし、スポーツ推薦が取りたいとのことで引退するまで怪我をしない体作り(特に足首の捻挫をしないように)をしたいとのことでした。
体を見させて頂くと足首が内反していて正常に足首が使えていない状態です。
内反し過ぎると足底の外側ばかりに体重がかかり、下肢の外側の筋肉ばかりを酷使してしまうため膝や股関節が歪む原因になります。
他動的に僕が足を正しい位置に戻そうとしても周りの筋肉や筋膜、皮膚が癒着を起こしていてぐっと力を入れないと元の位置に戻りません。
さらに足首の可動域も底屈・内反方向には動きすぎるぐらい動いていて不安定で、背屈方向には5度ぐらいしか動きません。
足関節の正常背屈角度は20~30度なので15~25度ぶんは動かせていないということになります。
足関節の動きが悪いということは地面からの衝撃を吸収してうまく分散することが出来ず、結果的に捻挫になりやすいです。
また各関節の動きを見てみると膝が真っ直ぐ曲げようとすると股関節がふらつき、股関節を固定したまま膝を曲げようとすると膝が内側に入ってしまいます(knee in)。
つまり捻挫しやすいのは足首だけが問題なのではなく、股関節や膝関節の動きの悪さが関係しているということです。
この患者さんに対してのコンディショニングは
・ふくらはぎ(下腿三頭筋)やすねの筋肉(前脛骨筋)上の皮膚・筋膜の癒着を剥がす。
・股関節・殿部の筋肉にストレッチをかけて柔軟性を出す
・体が動かしやすい状態を作ってからバランスシューズやバランスディスクを使用して股関節・膝関節・足関節の正しい動きを再構築する。
というプランで様子を見ることにしました。
週に1回来てもらいながら1ヵ月様子を見て、膝を曲げる動作でknee inしていたのがまっすぐ膝を曲れるようになったので
僕が「バスケットボールしていて最近何か変化はあった?」と聞くと
患者さん「最近ジャンプがしやすくなってシュートが入りやすくなった」とのことでした。
しっかりと効果が出ていました。
よく先に筋トレばかりをやってしまう人がいてますが、体が歪んだ状態で筋トレをしてしまうと変に偏った筋肉がついてしまうため思うようにパフォーマンスは上がりません。
捻挫を起こしやすい原因をしっかりと見つけ出し、その原因に対して適切なアプローチすることで遅かれ早かれ必ず体に変化が起こります。
当院のパーソナルトレーニング
当院では体の歪み、姿勢を改善し正しい体の使い方を身に着けてもらうことにより、結果的にスポーツパフォーマンスアップに繋がると考えています。
患者さん一人一人の目標に合わせて、現在の状態で何が必要なのかを見つけ出してから最適なプランを考えていきます。
スポーツが上手くなってレギュラーを取りたい学生
体を柔らかくして怪我の予防をしたい方
社会人で久しぶりにスポーツを始める前に体を整えておきたい方
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