手首の捻挫
70代後半の患者さん。
雨の日に自転車にのりブレーキをかけた際にタイヤがスリップして転倒し左手首を衝いて捻ったそうです。
両方の手首を比べてみると左の手首が腫れています。触らせてもらうと熱があり炎症が起きている状態でした。動かしてもらうと手首の底背屈(上下に曲げる)、橈屈(親指側に手首を曲げる)すると手首の尺側(小指側)に痛みが出現します。
血腫が出ていないことや腫れの度合いを見て、骨折の可能性はないとみて手首の捻挫と判断しました。
70代後半で自転車でこけて骨折がなかったのは不幸中の幸いです。自転車での転倒で骨折する方結構多いです。
炎症がある場合、基本的には安静、冷却が前提になりますのでこの日は周りの筋肉を軽めの刺激で弱めて、その後超音波、アイシングを行いました。
ケガをした時はまずRICE処置
本来手首の包帯固定を行いますが、手をよく使うお仕事をされていることもあり固定はしませんでした。
捻挫等の初期処置を間違えている方が多いです。ケガをした際は2~3日は冷やしてくださいね。
冷やすときは心臓よりも患部を高い位置に置いて下さい。
温めてしまうと炎症を助長してしまうので逆効果です。
手首の捻挫は早期にアイシングを行い、早い段階で治療に来れば1~2週間ほどでしょ良くなることが多いです。
早めに見せてもらうことで早期回復が望めます。
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